サッカーのワールドカップ(W杯)18日目の2日、決勝トーナメント一回戦が行われ、ブラジル代表(セレソン)がメキシコを2対0で降し、準々決勝進出を決めた。
一次リーグE組を2勝1分の1位で突破したブラジルは、F組を2勝1敗の2位で突破したメキシコと対戦した。
一次リーグ初戦でドイツを倒し、実力を世界に示したメキシコは、これまでの3試合で1度も先発のなかったベテラン選手、ラファエル・マルケスを中盤に起用し、策士ファン・カルロス・オソーリオ監督のブラジル対策をうかがわせた。
前半は0対0で折り返したが、後半6分には左サイドから内側にドリブルで切り込んだネイマールがメキシコディフェンスをひきつけ、かかとを使ったパスで自分の背後にパス。それを受けたウィリアンが左サイド深く侵入し、シュート性の速いボールをゴール前に蹴り込むと、ネイマールが滑り込んで合わせ、先制した。メキシコのキーパー、オチョアには触れさせもしない、絶妙のコンビネーションだった。
後半43分には、フェルナンジーニョのパスをオフサイドすれすれの位置で抜け出して受けたネイマールが左サイドを独走。ネイマールの放ったシュートは、一度はオチョアに防がれたが、こぼれたところにフィルミーノが走りこんで追加点。ブラジルは2対0でメキシコに勝利し、1994年大会以来、7大会連続でのW杯8強入りとなった。
1得点、1アシストの活躍で、この試合のMVPに選ばれたネイマールは試合後のインタビューで、「(毎試合、多くの反則の標的になり)楽じゃないけど、自分ではどうしようもないこと。とても痛いよ。今日だって、フィールドの外で、試合とは関係ないところでわざと踏まれた。こんなことあっちゃいけないよ。でも、(セレソンのエースである)自分の運命だね」と答えた。
同じ日にロストフ・ナ・ドヌで行われたベルギー対日本戦では、ベルギーが3対2で日本を降し、準々決勝進出を決めた。
ブラジルとベルギーは、6日の午後3時(ブラジリア時間)にベスト4進出をかけて、カザンの地で準々決勝を戦う。
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