【既報関連】麻疹(はしか)の患者急増で緊急事態宣言を出したアマゾナス州マナウス市の保健局が5日、生後7カ月の男児が麻疹で死亡したと発表した。
同日付G1サイトによれば、男児が住んでいたのは、麻疹感染者や感染の疑いのある患者が多い同市東部のジョルジェ・テイシェイラ区だ。男児が高熱やセキなどの症状を見せ始めたのは6月23日で、25日からは入院して治療を受けていたが、助からなかった。同君は予防接種を受けていなかった。
同市では、6月23日に死亡した9カ月の女児についても、感染の有無を確認中だ。女児が住んでいたのも患者や擬似患者の多い地区で、予防接種は受けてなかった。
同市では麻疹感染が確認された患者が271人おり、8月の予定だった予防接種キャンペーンを前倒しで行っている。
アマゾナス州での麻疹による死者確認は、今回が初めてだ。同州以外では、ベネズエラ人の患者発見を機に、麻疹が流行し始めたロライマ州で2人の死者が出ている。
他方、リオ市保健局は同日、サンパウロ市で麻疹と診断されたリオ連邦大学(UFRJ)の女子学生を含む17人の擬似感染者について、4人は感染していなかったと発表。同日付アジェンシア・ブラジルによれば、最初に麻疹と診断された学生は同州ペトロポリスで開かれた学生の会合に参加し、他州から来た学生とも接触しているので、その時に感染した可能性がある。他の擬似患者12人も全員UFRJの学生で、市民への感染拡大の可能性は低いと見られている。