サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会第20日目の6日、ニジニ・ノヴゴロド、カザンで準々決勝2試合が行われ、2対0でウルグアイを制したフランスと、ブラジル代表(セレソン)に2対1で勝利したベルギーが共に準決勝進出を決めた。フランスは準優勝となった2006年ドイツ大会以来、3大会12年ぶり、ベルギーは実に8大会、32年ぶりの4強入りとなった。セレソンの8強止まりは2大会ぶりだ。
セレソンは、2試合前の一次リーグ最終戦、対セルビア戦で開始早々に不調を訴えて退いていたマルセロが、2試合ぶりの先発復帰となった。
対するベルギーは、決勝トーナメント一回戦の対日本戦で後半途中から出場し、0対2の劣勢を跳ね返して逆転する立役者となったフェライニを先発起用し、小柄な選手の揃うセレソンの中盤に圧力をかける布陣で決戦に臨んだ。
試合が動いたのは前半12分。ベルギーのコーナーキックにコンパニが走り込み、微妙にコースが変化したボールがブラジルのフェルナンジーニョの右肩にあたり、ボールがブラジルゴールに吸い込まれ、思わぬ形でベルギーが先制した。
前半30分にはブラジルのコーナーキックをカットしたベルギーが、高速カウンターアタックを発動。大型FWのルカクが攻めあがると、ルカクからのパスを受けたデブライネが、強烈なミドルシュートをブラジルゴールに突き刺し、リードを2点に広げた。
セレソンは後半開始からフィルミーノ、後半12分にはダグラス・コスタを投入し、反撃を図ったが、試合は動かず。
後半30分には、3分前に投入されたばかりのレナト・アウグストがヘディングシュートを決めて1対2とし、1点差に追いすがった上、その後もさらに攻め立てたが、シュートチャンスに精度を欠き、得点を重ねられないまま試合終了となった。
7日は残る二つの準々決勝、イングランド対スウェーデン戦と、ロシア対クロアチア戦が行われる。フランスとベルギーは10日に決勝進出をかけて準決勝を戦う。