サンタカタリーナ州山間部で10日未明、今年初めての雪が降り、わずかだが積もったと同日付現地紙サイトが報じた。
初雪を観測したのは、ラウロ・ムレル市のリオ・ド・ラストロの丘とウルペマ市のトーレスの丘、サンジョアキン市、ボン・ジャルジン・ダ・セーラ市のイグレジャの丘、ウルビシ市のヴァッカス・ゴルダス地区で、どの地区でも、盛り土や看板、車の屋根などに数センチの積雪を見た。
同州では、それ以外の市でも最低気温が5度以下の所が続出。山間部や南部では弱い雨も降ったが、日中は乾いた大気が入って、太陽も顔を出した。ただ、海上は強風のため、荒れ模様で、高波も観測された。
サンタカタリーナ州に雪などをもたらした寒冷前線が南東部の海岸部を進み、冷たい大気が流れ込んだため、サンパウロ市では10日の最低気温が10度程度。朝9時の気温も11・6度と、7月に入って最も寒い朝となった。同日午後の最高気温も、今年最低だった6月16日の15・8度を下回ると見られている。
予想では、10日から11日にかけては更に気温が下がる見込みで、夜間の警戒態勢が敷かれる可能性がある。
なお、今年一番の冷え込みを観測したのは、最低気温8度を記録した5月21日の未明だった。
10日はリオ市でも、寒冷前線の影響で気温が上がらず、高波や強風を観測した。