連邦警察によると、今年上半期に難民申請したベネズエラ人は1万6千人を超え、昨年の年間申請数を20%上回っていると11日付現地紙サイトが報じた。
ロライマ州の連警が1月から6月22日までに受け付けた難民申請者は1万6953人で、1万6523人がベネズエラ人だった。残りはキューバ人155人、ハイチ人139人で、その他の国の人も133人いた。
ベネズエラ人からの難民申請が最も多かった月は、ニコラス・マドゥーロ氏が大統領に再選された5月で、4054人が難民申請を行った。4月にも4035人が申請している。ベネズエラ人の難民申請は、2015年253人、16年2048人、17年1万3583人と急増している。
だが、ロライマ州にはボア・ヴィスタ市だけで4万人のベネズエラ人がいるとされ、難民申請者数は同国移民の流入実態を示していない。また、難民申請した1万6523人も、少なくとも一部は、仕事を求めて別の場所に移動している可能性が高い。
ロライマ連邦大学教授のグスターヴォ・ダ・フロッタ・シモン氏によると、ロライマ州に来るベネズエラ人は、駐留者と定住者、移動中の人の三種に分けられる。
2015~16年は食糧などを買うために国境を越える人が大半で、用件を済ませば母国に帰ったが、2017年は生活の質の向上を求めて移住し始めた。今年は同州を中継地点とし、より良い職を求めて旅する人が増えている。今年の上半期に国境を越えたベネズエラ人は1日平均416人で、難民申請者は今後も増える見込みだ。
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