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《ブラジル》セアラー州の巨大ブール遊園地で落下事故=サンパウロ州からの男性利用客が死亡

 ブラジル屈指の観光地の一つで、北東部セアラー州州都フォルタレーザ都市圏内アキラス市の巨大プール遊園地、ビーチパークで16日、利用客が遊具から落下して死亡する事故が起こった。
 亡くなったのはサンパウロ州ソロカバ市に住むリカルド・ジョゼ・イラーリオ・ダ・シルヴァさん(43)だ。
 ダ・シルヴァさんとその家族や友人、総勢4人は、巨大浮き輪に乗り、チューブ状の滑り台を滑り降りる遊具、ヴァインカラーで遊んでいた。
 滑り台も終わりに差し掛かったところで、4人を乗せた巨大浮き輪が滑り台の側面から飛び出し地面に叩きつけられた。ダ・シルヴァさんは頭を強く打ち、頭蓋骨損傷で即死だった。
 シルヴァさんは、ラジオネーム、リカルド・ヒルの名でFM局のノーヴァ・ブラジルでDJを務めていた。
 ヴァインカラーは総工費1500万レアルで、14日に子供に人気のタレント、ラリッサ・マノエラや、ユーチューバーを招いてオープンしたばかりだった。
 この遊具は高さ25メートルで、勢いよく滑りおりる過程で、横に曲がる時に巨大浮き輪が一瞬ほぼ垂直になる瞬間があり、その瞬間はまるで無重力状態を体感できるというのが〃売り〃だった。
 共に浮き輪に乗っていて負傷するも、命に別状はなかった利用客のマテウス・セナさんは、「浮き輪に乗る4人の合計体重が320キロを超えてはいけないとの警告板があった。私たち4人の中には大柄な人が含まれていたが、何のチェックもなかった」と語っている。
 ダ・シルヴァさんは、妻と8歳の娘と共に、初めてセアラー州を訪れていた。ビーチパーク側は、事故を悼むと共に、遺族への援助を惜しまないとの声明を発表した。
 ビーチパークはまた、ヴァインカラーの営業を休止し、鑑識の捜査が終わるまでは再開しない事、事故の翌日17日はパーク全体の営業を行わないこと、職員、監視員に安全規定を徹底する事を発表している。
 地元警察も、この事件の捜査を開始した。(17日付フォーリャ紙、エスタード紙、16日付G1サイトなどより)