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《ブラジル》眞子さま、リオ日系社会と交流=110周年・歓迎式典にご臨席=「皆様の努力に心より敬意」

お言葉を述べる眞子さま

お言葉を述べる眞子さま

 【リオ発=國分雪月記者】とうとうブラジルに眞子さまがご到着――18日午前5時にリオデジャネイロ(以下、リオ)市の国際空港に到着された眞子さまは、午後からリオ植物園、コルコヴァードのキリスト像に足を運ばれた。その後、リオ日系協会(松浦實(みのる)会長)の会館で行われたブラジル日本移民110周年記念式典・眞子さま歓迎式典にご臨席され、当地日系人らと親しく交流された。

 式典には同日系協会役員らをはじめテレゾポリス、マカエー、フンシャル移住地などリオ州各地、ミナス州から100人が出席した。眞子さまが到着した際はリオ州日伯文化体育連盟の森巍(たかし)理事長・アナマリア夫妻が迎え、同日系協会日本語モデル校に通うユゲ・ウララ、ニコレちゃん姉妹が眞子さまに花束を渡した。
 同日系協会会館の入り口には1967年の皇太子夫妻時代に訪問された天皇皇后両陛下、15年の秋篠宮同妃両殿下の訪問記念プレートが飾られている。当日朝に眞子さま訪問記念プレートも並べられたことを森理事長が説明した。
 眞子さまが着席した後、森理事長が挨拶に立った。森理事長は眞子さまのご訪問、出席に感謝を述べ、「110周年記念式典出席のためブラジル各地を訪問されるにあたり、その皮切りにリオに来ていただき光栄。長旅お疲れ様です」と語った。
 その後モデル校とリオデジャネイロ日本人学校の生徒約20人がエイサー太鼓を披露。終了後に生徒らが「ありがとうございました」と大きな声で返事をすると、眞子さまは一層力を入れて拍手した。
 眞子さまはお言葉でリオ訪問への喜びを語り、「ブラジルとの距離は遠いが、幼い頃から心の距離は近かった」と述べた。植樹園で今回パウ・ブラジルを植樹したことに関して、天皇皇后陛下が67年にも植樹されていたことを回想し、「時間の流れ、日系社会の歴史を考えた」とした。
 「長い船旅を経て移民した方々が、各地で勤勉さと誠実さで困難を乗り越え、ブラジルの発展を支えた。皆様のご努力に心より敬意を示し、未来へ繋がることを祈ります。ムイト・オブリガーダ」と述べた。
 お言葉の後は会場内の10卓を回り、出席者らと言葉を交わされた。全卓を回り終えた眞子さまは参加者らの拍手の中で退場。途中、会場後方に並んでいたエイサーグループの前で立ち止まり、子供の背丈に合わせ膝をかがめるなどの優しさをみせながら一人一人と握手した。
 「素敵なエイサーをありがとうございました」と眞子様から声を掛けられた一団は、「ありがとうございました!」と大きな声で返事をし、会場から一層あたたかい拍手が贈られた。