今月6日のW杯準々決勝のベルギー戦で破れ、試合後も一切取材に応じていなかったネイマールが19日、初めて公の場所に姿を現し、取材に対応した。
サンパウロ市のホテルで開かれた、ネイマール財団主催のチャリティーオークションの場で取材に応じたネイマールは、試合中に大げさに倒れる行為が世界的に批判され、さらには、自分を馬鹿にしたような風潮(「ネイマール!」と叫ぶと、倒れて激しく痛がるそぶりを見せる動画の拡散など)が広がっていることに対し、「ドリブル突破に拘るのは自分のスタイル。『悪いけど、そこ行かせてくれるかな? シュート決めたいんだけど』ってお願いして突破できるわけじゃない。敵は突破させまいと、反則で止めてくる。近くで見ているはずの審判が、何もしてくれないなら、(アピールするより)仕方ない」
「『痛い、痛い、痛―い』ってわめくだけの簡単な人生だと思う? 本当に痛くて、怪我してるんだよ。試合の後、4時間も5時間もアイシングするんだ。みんな知らないだろ。知ろうともしないなら、仕方ないね」と語るネイマールは、ブラジル敗退の責任を一身に受けていることに対しても、「もう慣れっこだよ。負けたら全て自分が背負わなきゃいけない。幸い、僕の背中は大きくて頑丈なんだ」と答えた。
W杯が終わり、自身の価値が落ちたかのように語られている事に対する恐れはないかと聞かれると、「価値が落ちたってわけじゃないと思うな。だって、今でもみんな僕の事を話題にしているんだし。本当に価値が落ちたのなら、僕の事を話題にしないだろ?」と答えた。ネイマールは、去就についてもPSG残留を明言した。(20日付ブラジル各紙より)