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中銀調査「ブラジル人とお金」=徐々に進むキャッシュレス=4%が「現金使わず」と回答

 ブラジル中銀が19日に発表した調査、「ブラジル人とお金の関係」によると、ブラジル人の4%は現金を使わない事がわかったと、20日付現地各紙が報じた。2千人の消費者や商店などへの聞き取り調査の結果、デビットカードの利用がクレジットカードの利用を上回った事も明らかになった。
 2013年に同様の調査が行われた時は、現金を使わないという人は皆無だった。
 また、13年は、支払いはデビットカードでと答えた人は35%だったが、今年は52%に増えている。他方、クレジットカードを使う人の割合は46%で、13年の39%から7%ポイントの増加に留まり、デビットカードが逆転した。
 また、商店側は、現金での売上は55%から50%に減ったと回答。デビットカードでの売上が14%から18%に上昇したのに対し、小切手が使われる割合は3%から1%に減少した。
 中銀流通手法部門の部長補佐、ファビオ・ボールマン氏は、「これは文化的な問題。経済レベルが高い国でも、現金を使わない国とよく使う国に分かれる」とした。
 また、給与を銀行振込で受け取っている人も48%に増えた。この数値も13年は30%に過ぎなかった。同氏によれば「まだ、29%が給与を現金で受け取っている」という。
 小額の買い物や、チップ、施し用に硬貨を持つ人は54%いた。また、家に小銭をためている人の59%は1カ月以内に使い切ると答えたが、21%はなかなか使う機会がなく、1カ月以上、最大半年も家にしまいこまれていると答えた。中銀によると、80億レアル分の硬貨が流通せずに貯められているという。