14日にリオ市でヒップ矯正の美容整形を受けた患者が15日に変死した事件で、執刀したデニス・セーザル・バロス・フルタード容疑者が、19日に助手をつとめた母親と共に逮捕されたが、なおも居直りの発言を行うなど抗議していることがわかった。20日付現地紙が報じている。
フルタード容疑者は14日に自宅で、マット・グロッソ州から来たリリアン・カリストさんに美容整形を施した際、医療ミスで殺害してしまったが、患者が死亡したことを知ると同時に、母親と共に逃亡していた。
2人は自宅近くのバーラ・ダ・チジュッカ地区の企業家センターに隠れていたが、19日に匿名通報で駆けつけた警察に逮捕された。
だが、フルタード容疑者は逮捕される前にビデオを録画し、そこで「ああいう手術での死亡事故はどんな医師でも起こりうること」と弁明し、自分たちは「不当な捜査の犠牲だ」と抗議した。また、事件後に身を隠したのは、患者が死亡した後に何者かに取り囲まれたから逃げただけと語ったが、警察によると、同容疑者らを取り囲もうとしたのは、警官たちだったという。
フルタード容疑者に関しては、カリストさん以外にも、手術後に異変が生じ、苦情を訴えたものの、同容疑者から逆に脅され、離婚にまで至った例などが存在している。