ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》大統領選=ジョズエーがアウキミンの副候補断る=ルーラに背を向けられず=候補は引き続きセントロンから=メンドンサやレベロが有力か

《ブラジル》大統領選=ジョズエーがアウキミンの副候補断る=ルーラに背を向けられず=候補は引き続きセントロンから=メンドンサやレベロが有力か

アウキミン氏(Sérgio Lima/CNI)

アウキミン氏(Sérgio Lima/CNI)

 【既報関連】昨日報じた、大統領選でジェラウド・アウキミン氏(民主社会党・PSDB)の副候補を有力視されていたジョズエー・ゴメス氏(共和党・PR)が、24日に正式に辞退した。それに代わる副候補は引き続きセントロンから指名される予定で、すでに複数の名前があがっている。25日付現地紙が報じている。

 ルーラ政権時代の副大統領ジョゼ・アレンカール氏の息子で、成功した企業家でもあるジョズエー氏を巡っては、中道右派、左翼共に、副大統領に据えようとの意向が強かった。
 中道右派連合のセントロンは、同氏所属のPRがジャイール・ボルソナロ氏との連立を諦めてセントロンに合流した時点で、同氏を副候補に擁立することで合意。セントロンがアウキミン氏支持を決めると同時に、ジョズエー氏に副候補となるよう、強く希望した。
 だが元来、ルーラ氏の労働者党(PT)と深い繋がりがあるジョズエー氏は、PTを裏切ることができず、24日にアウキミン氏に正式に断りを入れた。両氏は23日にPRの指導者、ヴァウデマール・コスタ・ネット氏立会いの下で会談したが、ジョズエー氏はこの時点で、アウキミン氏に他の人物を選んでもかまわないと伝え、副辞退をにおわせていた。
 副候補は引き続き、セントロン内の政党である、民主党(DEM)、進歩党(PP)、ブラジル共和党(PRB)、連帯(SD)、PRのいずれかから選ばれることとなるが、現時点では、メンドンサ・フィーリョ氏(DEM)とアウド・レベロ氏(SD)の名前があがっている。
 メンドンサ氏はアウキミン氏の古くからの友人で、元ペルナンブコ州知事でもあるため、PSDBが古くから苦手としている北東部対策ができるという強みがある。
 アウド氏は、以前はブラジル共産党(PCdoB)所属で、ルーラ政権の重要閣僚を長年つとめていたこともあり、意外とさえ思える人選だ。だが、同氏もアウキミン氏とは旧知の仲で、セントロンとの連立が決まった際に、アウキミン氏が希望した副候補がレベロ氏だったという。
 アウキミン氏としては、以前はPSDBに所属していたが、現在はポデモスから出馬し、支持率で5~6位のアルヴァロ・ジアス氏を希望しているとも言われているが、アルヴァロ氏が出馬を諦めていないため、連立成立は難しそうだ。
 一方、PRとジョズエー氏に関しては、大統領選でのPRのアウキミン氏支持は変わらないものの、ジョズエー氏自身は、同氏の拠点地域でもあるミナス・ジェライス州知事選で、PTのフェルナンド・ピメンテル現知事の副候補につくという説が有力視されはじめている。この説も、かねてからささやかれていたもののひとつだ。