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県人会よさこいチームRYO=来月訪日、アンバサダー認定

祝賀会でよさこいを披露した「RYO」

祝賀会でよさこいを披露した「RYO」

 高知県人会のよさこいチーム「RYO Kochi Yosakoi」のメンバー3人が来月、母県を訪問し「よさこいアンバサダー」に認定される。高知県は同地発祥の「よさこい祭り」を日本以外で普及・発信しているチームの代表を「よさこいアンバサダー」として認定し、「よさこい」の世界展開と国際交流の促進を目指している。これまでに13か国15チーム42人が認定された。
 「RYO」は2015年に県費研修生として母県に滞在し、その際によさこいを練習した川上カミーラさん(26、三世)が結成したブラジル唯一のよさこいグループ。現在は川上さんの友人を中心に18~31歳の若者約15人が参加する。
 今回アンバサダーとして選ばれたのは設立時からグループに関わっていた川上さん、フェリペ・ベティオ・グリオリさん(27)、アンドレ・タカシ・トミナガさん(28、3世)の3人。日本ではアンバサダーに認定されるほか、「第65回よさこい祭り」に参加する予定だ。
 川上さんは「アンバサダーに選ばれたのは本当にうれしい。自分たちが楽しむために始まったけど、今は観ている人を喜ばせたり、よさこいをやる人を増やしたりできればと思っている」と話す。「一番難しいのはメンバー探し。よさこいの良さを伝えられるように頑張りたい」と力を込めた。
 トミナガさんは「ブラジルではよさこいから派生したよさこいソーランのほうが有名。日本から帰国した後は、サンパウロ州外でも踊ったり、ワークショップを開いて教えたりしたい」と普及への意気込みを語った。
 片山会長は、「よさこいによる新しい日伯のつながりができたのは、とても価値のあること。8月の県人会のイベントで『RYO』によさこいを披露してもらうなど、高知の文化発信の要になりつつある」と話した。
 「RYO」は祝賀会で手製の衣装と母県から持ち帰った鳴子でよさこいを披露した。メンバーは笑顔で「よさこい鳴子踊り」など2曲を踊り、来場者から大きな拍手を受けていた。