JETROサンパウロ事務所(大久保敦所長)は日本の食や芸能で賑わったサンパウロ日本祭りで日本各地の特産品試食を行なった。試食が行なわれたのは14都道県からアルコール類やお茶、お菓子、調味料など26品目。JETROブースには当初の予定を大幅に上回る約970人が来場し、試食品のアンケートに答えた。
人気となった同ブースには22日昼、試食を待つ列ができていた。試食品は各来場者に5種類ずつ配られる。試食者は配られたアンケートの年齢や性別、職業など基本的な質問のほか、試食品の味や匂い、値段(見積もり)の妥当性や購買意欲などの質問に答えた。
試食を終えたロジェリオ・ヌネスさん(37)は「日本酒が好きだから、今日飲んだ酒も含めてブラジルでたくさんの種類のものが買えると良いんだけど…。あと初めてメンマを食べたけど、これは気に入った。もし輸入されたら買うと思う。家においておきたい」と語った。
恋人のイネス・ソウザ・サントスさん(35)は試食した「ハバネロみそ漬け」の写真を指差し「値段によってはブラジルでも人気になると思う。買いたいからブラジルでも販売して欲しい」と微笑んだ。
JETROの山本裕也さん(36、鳥取県)は「来場者数からも日本の製品に対する関心の高さが伺える。『日本産』は安心感があるよね、と話す人もいた」と振り返り、「今回の企画についてはアンケートを取って終わりではない。これから日本企業に当地でのニーズを伝えるなどして輸出につなげたい」と語った。