チーズパンから牛肉まで、ブラジル企業は20に及ぶ貿易障壁を諸外国から課されている。世界各国がブラジルに課している貿易障壁を、8月6日にブラジル全国工業連盟(CNI)がまとめて発表した。
「貿易障壁」とは、外国産製品の輸入を難しくするために設定する、輸入量制限や関税の他、自国産業を競争で有利にするために補助金を出すなどの区別がある。
CNIの商業政策部門長、コンスタンツァ・ビアスッチ氏は、「ブラジルの農業部門は世界屈指の競争力を誇るがゆえに、諸外国から多くの貿易障壁を設定されている」と語る。
また、ブラジルを標的とした20の貿易障壁の内17個は、EUやG―20所属の国々によって設定されたものだ。
現在激しい貿易摩擦を起こしている米国と中国は、ブラジル産製品にも貿易障壁を設定している。
米国はブラジル産の乳製品に輸入量制限を課し、マンゴーには虫が混入していたとクレームを付けている。また、中国もブラジル産のオレンジジュースに高関税をかけている。
また、日本もブラジル産製品に貿易障壁を設定している国の一つだ。ブラジル産オレンジジュースは、他国産製品より高い関税をかけられているし、ブラジル産牛肉の輸入にも検疫上の理由で制限をかけている。また、サトウキビの絞りかすについても、日本政府は国内業者に補助金を出しており、ブラジル産製品との競争で有利になるようにしている。(6日付G1サイトより)
タグ:サトウキビ