三島由紀夫をテーマにした映画上映会や講演、読書会などの文化イベント『三島由紀夫再発見』を、国際交流基金サンパウロ日本文化センターが9日から開催する。イベントはすべて入場無料。映画上映、講演、読書会は1時間前から整理券を配布する。
シネマテッカ・ブラジレイラ(Largo Senador Raul Cardoso, 207, Vila Clementino)で9~23日の各日には、映画『からっ風野郎』『美徳のよろめき』など7作品の上映を予定する。
サンパウロ州立総合大学(USP)日本語学科(Av. Prof. Lineu Prestes, 159, Cidade Universitária)の学生が三島作品について対談する読書会は10、11日。ダンサーのスガイ・エミリさんによる「太陽と鉄」をテーマにした舞踏パフォーマンスは11日。
同志社大学日本語・日本文化教育センターの木谷真紀子准教授による講演会は18日午後5時からシネマテッカで、「生き続ける『三島由紀夫』―没後50年を前に―」がテーマ。22日午後7時からは「三島由紀夫と演劇~歌舞伎・明治・ブラジル」をテーマにジャパン・ハウス(Av. Paulista, 52, Bela Vista)で講演する。
和歌山県中南米交流協会の会員でもある木谷准教授は、三島由紀夫の長編小説『豊饒の海』4部作の第1部である『春の雪』の映画化作品(行定勲監督、2005年)で、京ことばの方言監修をした。同准教授の講演のために今回、東宝映画株式会社から特別に上映許可が下りた。
7日に来社した和歌山県人会の谷口ジョゼ会長、宮下チエ子婦人部長、清水ユリコ副部長は「ぜひ大勢の人に講演会へ来て欲しい」と呼びかけた。
金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授、杉山欣也さんは23日午後7時半から「『仮面の告白』とその海」をテーマにUSP日本文化研究所で講演する。
詳細は基金サイト(http://fjsp.org.br/agenda/atividades-redescobrindo-yukio-mishima/)、問い合わせは基金(11・3141・0843)まで。