ブラジル北東部ペルナンブコ州ベゼーロスで7日夜、6歳と9歳の子供を薬で眠らせ、隣人に預けてパーティに行った27歳の母親が、殺人未遂で現行犯逮捕される事件が起きた。
友人から「精神安定剤を飲ませて子供を寝かせてしまえば?」と言われた母親は、薬を溶かしたジュースを子供達に飲ませて眠らせ、隣人に預けるとパーティに行った。
母親は「混ぜたのは1滴だけ」と言うが、捜査に当たった警官は、「実際に飲ませた量は判らない」と言う。
母親はパーティ後に隣人の家に行き、子供達を引き取ったが、帰宅後に子供達が嘔吐やまっすぐ歩けないといった症状を見せたため、病院に連れて行く必要が生じた。
子供達を診察した医師が薬物による中毒症状と判断し、問いただしたところ、催眠鎮痛剤や抗けいれん薬、抗不安薬として用いられるが、筋弛緩作用もあり、呼吸停止などを起こしうるため、使用が制限されているジアゼパムを飲ませた事が判明したという。
医師によると、子供達は命の危険がない状態にまで回復したが、6歳や9歳の子供への同薬投与は危険を伴うという。
通報を受けた警察は、子供に飲ませれば危険だと知っていながら使用したとして、母親を殺人未遂の現行犯で逮捕した。母親に薬を使う事を勧めた友人と子供達を預かった隣人も、殺人未遂幇助の疑いで逮捕される可能性がある。
子供達は、児童相談員にも連絡後、母方の祖母に預けられた。(8日付G1サイトより)