今年6月の国内サービス産業全体の売り上げが、5月に比べて6・6%(季節偏差調整済み)の上昇だったとブラジル地理統計院(IBGE)が14日に発表した。同日付現地サイトが報じている。
これは、2011年に調査が始まって以来、最大の上昇率だ。全国トラックストの影響で、5月の売り上げが4月比で5%マイナスと大きく下げていたことが、6月の数値上昇率を通常以上に高くした要因だ。
6月の上昇にも関わらず、今年上半期の結果は、昨年同期比で―0・9%だった。ただし5月までの累積は―1・3%だったので、マイナス幅は縮まったと言える。
6月の6・6%上昇は、月次サービス調査(PMS)で調査された大別5項目中、4項目が上昇した事による。中でも、「運輸、運輸補助、郵便」は15・7%上昇し、5月に10・6%下げた分を補った。
運輸以外に6月に上昇したのは、「情報・コミュニケーション」(2・5%)、「その他」(3・9%)、「専門職、管理サービス、補完サービス」(0・4%)の3部門で、「家族向けサービス」だけは―2・5%だった。
また、6月は27州(連邦直轄区を便宜上「州」として計算)中、22州で前月比上昇を記録した。上昇幅が大きかったのはマット・グロッソ州(22・6%)、パラナ州(10・1%)、ミナス州(9・8%)、バイーア州(9・7%)、サンパウロ州(4・6%)、リオ州(3・6%)だった。
しかし、いずれの州も5月の大きすぎたマイナスの対比で、6月の上昇分が大きく出ただけだ。
今年6月の結果を昨年6月と比べた場合は、全国平均で0・9%上昇した。州別で上昇したのは、連邦直轄区(5・9%)、リオ州(3・8%)、ミナス州(3・5%)、サンパウロ州(1・7%)など8州に過ぎない。他州は軒並みマイナスで、セアラー州(8・5%)、エスピリトサント州(8%)、リオ・グランデ・ド・スル州(2・8%)、パラナ州(2・3%)などが目立った。