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サンタクルス病院で日本語講座=「おもてなし」130人が学ぶ

講演を行う松田さん

講演を行う松田さん

 サンパウロ市のサンタクルス病院(石川レナト理事長)は6日から、職員を対象に日本語講座を始めた。日系人・日本人の患者のために日本語を習得することが目的。テーマを「おもてなし」とし、日本式の応対法も指導する。
 講座のテーマは「おもてなし」。日本語学習を通じて日本式の応対法を指導する。看護師130人が3つのクラスに分かれて、今月から来年1月まで週2回学ぶ。2月以降は宿泊部門や事務方のスタッフ向けの講座を開催する予定だ。 
 講師は日本語教師で「ブラジルかわいい大使」の松田明美さん。ブラジル生まれ、日本育ちの日系二世だ。今月1日に開講式で講演を行い、お辞儀の角度による意味合いの違いなどをレクチャーした。
 講座では時事ニュースを用いて、日本語と「おもてなし」の気持ちを伝える。松田さんは「日本語は『右』『左』など実務的な言葉を中心に教えていきたい」と話した。
 石川理事長は講座開催の意図を「患者だけでなくその家族や職場の同僚にも『おもてなし』の気持ちで対応してほしい」と話す。松田さんに講師を依頼した理由を、「日本語教師としてだけではなく、『ブラジルかわいい大使』として活躍し日本の文化にも精通している。参加した職員のほとんどは日本語が全く話せないので、文化の面からも日本を伝えることができる方にお願いしたかった」と話した。