日毎叢書企画出版の『楽書倶楽部』第44号が8月に刊行された。今号も約40話の興味深い話が満載。たとえば〃イタイプーダム救った8人の侍」の一人、荒木昭次郎さんが書いた「そろばん」。卓上電子計算機が普及する以前の70年代初期まで、日本から持ってきたソロバンと計算尺が大いに設計事務所の仕事に役立っていたとか。《それを見た仕事仲間のブラジル人達が皆珍しがって寄って来ては驚いていました。東洋の珍しい新武器を使って仕事がはかどり、皆を驚かせた思い出がありました》とのこと。今号では「楽書倶楽部読者大賞」の応募も発表された。今年の号の中で最も良いと思う作品を選んでメールか封筒で送る。来年2月号で発表とか。