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「父が母を殺させた!」=13歳男児が驚愕の証言

少年が「父が母を殺させた!」と供述した事を報じる16日付現地紙サイトEXTRAの記事

少年が「父が母を殺させた!」と供述した事を報じる16日付現地紙サイトEXTRAの記事

事件発生時のビデオも掲載して事件を報じたR7サイトの記事

事件発生時のビデオも掲載して事件を報じたR7サイトの記事

 15日午後2時頃、リオ市西部バーラ・ダ・チジュッカで、13歳の息子の面前で母親が殺されるという事件が起きた。

 15、16日付現地紙、サイトによると、殺されたのはカリーナ・ガロファロ氏(44)。息子と共にショッピングで昼食を済ませて帰宅する途中で、覆面を被り、武装した賊に襲われ、凶弾4発を浴びて即死した。

 カリーナ氏は4カ月前から、息子や新しい恋人と共に現場脇のコンドミニアムに住んでいた。

 警察によると、同氏は別れた夫のペドロ・パウロ・バロス・ペレイラ・ジュニオル容疑者(47)との間で、不動産や家賃を巡り、300万レアル相当の裁判で係争中だった。ジュニオル容疑者は、カリーナ氏と現在の恋人の仲が良い事に嫉妬していたという。

 同件を担当する殺人課のアンドレ・バルボーザ警部を驚かせたのは、事情聴取に応じたカリーナ氏の息子が、「父が母を殺させた!」と証言した事だ。少年は母を殺したのは、父のいとこのパウロ・マウリシオ・バロス・ペレイラ容疑者であるとも証言した。

 バルボーザ警部によると、母親は消音機付の銃で撃たれたなど、詳細な情報まで少年は語ったという。また、カリーナさんを殺害した犯人が逃走用に使った車が映っているショッピングの防犯カメラの映像を見、車の中で待機していた男が父のいとこである事も瞬時に見分け、車の脇に止まっていたバイクは父親のものであるとも証言した。少年はビデオゲームでよく遊んでおり、車や銃などの形状は即座に捉えるという。バイクにはヘルメットを被った男が乗っていた。

 警察は、その他の目撃証言や、16日朝、現場近くで消音機付の拳銃ともう1丁の拳銃が発見された事、カリーナ氏の現在の夫と別れた女性のアパートの前に問題の車が乗り捨てられていた事、カリーナさんの長女(18)も前述のバイクは父のものだと証言した事などから、ジュニオル容疑者とペレイラ容疑者に逮捕令状を要請した(17日の時点では逃走中)。

 警察は第3者が関係していたか否かも調査中だが、ペレイラ容疑者は別の殺人容疑でも告発されているという。