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《サンパウロ市》パカエンブーの入札差し止め 引き続くTCMとの因縁

 サンパウロ市の会計検査局(TCM)が15日、パカエンブー・スタジアムの入札差し止めを要請し、サンパウロ市市役所が16日の入札を中止した。17日付現地紙が報じている。

 パカエンブー・スタジアムの35年間の運営権に関する入札は16日の午前10時半が締め切りで、時間に遅れた1件を含め、計四つの企業が名乗りをあげた。

 だが、TCMがその前日に差し止めを決めていたため、市役所側は、四つの企業の入札書類を、開封せずに保管することにした。

 入札を行った企業はコンストゥルクップCCPS、コンソルシオ・パトリモニオSP、コンソルシオ・アレーナン・パカエンブー、Wトーレの四つだ。Wトーレは締め切りの午前10時半から3分遅れて申請した。

 パカエンブー・スタジアムの入札は、ブルーノ・コーヴァス市長になってから初の入札事業で、前任のジョアン・ドリア市長のころから、市の大型入札プロジェクトの一つと見られていた。

 TCMと市役所は、17年のドリア氏の市長就任以来、緊迫した関係が続いており、過去には市内の霊園の民営化が7カ月間差し止められた他、アニェンビのサンボードロモやマルジナルの橋の民営化をめぐっても対立していた。

 コーヴァス市長はTCMの判断を尊重した。差し止めがいつ解除されるかは未定だ。