アルゼンチン、ブエノスアイレス近郊アヴェジャネーダ市で21日夜行われた、リベルタドーレス杯決勝トーナメント1回戦第1試合、インデペンディエンテ対サントスFC戦は0対0で終わった。
この対戦は来週28日にサンパウロのパカエンブー競技場で行われる第2試合で決着がつくが、それを前にサントスFCに規約違反の疑いが浮上している。
インデペンディエンテ側は、「サントスFCが出場させたウルグアイ人選手のカルロス・サンチェスは、リーベル・プレート所属だった2015年に受けた出場停止処分が未消化で、本来、21日の試合には出てはいけなかったはず」と主張している。
サンチェスは15年11月26日に行われた、スダメリカーナ杯準決勝第2試合のウラカン戦にリーベル・プレートの一員として出場したが、ボールボーイへの暴行で退場処分となった上、南米サッカー連盟(Conmebol)が主催する試合3試合の出場停止処分も受けた。
これはあくまで、リベルタドーレス杯やスダメリカーナ杯など、クラブチームの国際試合に出られないという意味で、国内リーグには出られる。また、国内リーグに出ない事でこの処分を消化することはできない。
サンチェスはその後、メキシコのチームに移籍し、Conmebolが主催するクラブレベルの試合に出る機会はないままになっていた。また、Conmebolは2016年、創立100周年の恩赦として、クラブチームや選手個人に科していた処分を半減させた。
これでサンチェスの出場停止処分は1・5試合、小数点切り下げで1試合。だから、今年7月にサントスFCに加入したサンチェスは、移籍後初のConmebol主催試合であるインデペンディエンテ戦は出場停止となるはずだった。
サントスFC側は「最初に科されていた処分が出場停止1試合、それが半分になって0・5。切り下げでゼロ。インデペンディエンテ戦出場に何ら問題なかった」と主張している。
仮にインデペンディエンテの主張が認められれば、21日の試合は「3対0でインデペンディエンテ勝利」の扱いとなるが、サントスFC側は「処分は心配していない」としている。(22日付グローボ・エスポルテより)