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リオ市=事故から7年、名物路面電車の今=全面復旧を求める住民が行進

路面電車のお面をつける人(Fernando Frazao / Agencia Brasil)

路面電車のお面をつける人(Fernando Frazao / Agencia Brasil)

 2011年8月27日、リオ市中心部のサンタテレーザ地区で路面電車が脱線し、6人が死亡し50人が負傷する事故が起こった。事故からほぼ7年が経過した8月26日、サンタテレーザ地区で事故を悼むと共に、部分的復旧に止まっている路面電車の全線復旧を求める市民50人ほどが示威行進を行った。

 一行は、ラルゴ・ド・ギマランエスからラルゴ・ダス・ネヴェス(事故の前はパウラ・マトス駅として営業されていた地点)まで行進した。リオ州政府は運休路線の復旧時期を明らかにしていない。

 行進を主催したサンタテレーザ地区・住民・友人協会(Amast)の幹部は、事故後4年にようやく部分的に運転が再開された路面電車の窮状を世に訴えることが行進の目的だと語った。

 同地区は急な斜面が入り組んでいて、路面電車は住民の貴重な足。パウロ・サージ同協会会長は、「以前は路面電車でいけた道を毎日歩くのは大変」と語る。

 同地区は昔懐かしい風情が随所に残されていて、路面電車も観光客を惹きつける役割を果たしていた。そのため「復旧から取り残された地区からは観光客の足が遠のいた」と同会長は語った。

 この現状にどう対処しているかを問われたリオ州交通局は、書面で「復旧は今後段階的に行われる」と回答するに止まった。(27日付オ・グローボ電子版より)