リオ五輪ではひとりでメダル三つ(銀2銅1)を獲得し、「五輪のヒーローのひとり」として脚光を浴びたカヌー選手のイザキアス・ケイロスが、23~26日にポルトガルで開催されていたカヌー・スプリント世界選手権で、今度は金二つに銅一つと、リオ五輪を上回る成績を収め、改めて世界的カヌー選手であることをアピールした。
イザキアスはまず24日、C1(カヌー1人乗り)の500メートルで1分49秒のタイムで優勝。これは同種目での優勝候補、セバスチャン・ブレンデル(ドイツ)やマルチン・フクサ(チェコ)を僅差で抑えてもぎ取った勝利だ。イザキアスがこの種目で世界一になるのは、2013、14年についで3回目だ。
「この競技では長く優勝できていなかったのでうれしいよ」とイザキアスは語った。
翌25日、イザキアスはC1の1千メートルに出場。こちらは3分50秒190で3位。優勝はブレンデル、2位はフクサだった。
さらに26日、イザキアスは今度はエルロン・ソウザとのコンビでC2(カヌー2人乗り)500メートルに出場。1分40秒043のタイムで優勝した。
インタビューに応じたイザキアスは、「これも皆、師匠のジェズス・モルランのおかげ。来年は2人乗りの1千メートルに挑戦するよ」と、優勝を喜ぶと共に、20年の東京五輪を意識した発言を行った。五輪のカヌー2人乗りには500メートルの競技がなく、1千メートルが正式競技になるからだ。(26日付エスタード紙より)