サンパウロ州ラジオ界の大物司会者として知られたゼー・ベッティオが、サンパウロ市北部の自宅で27日に睡眠中に亡くなった。92歳だった。28日付現地サイトが報じている。
ゼーは、1926年にサンパウロ州プロミッソンで生まれた。元々はセルタネージャの歌手で、作曲やアコーディオン演奏もこなしていたが、ラジオ・ジフゾーラ・デ・グアルーリョス局で毎週土曜日にレギュラーで話す機会を与えられてからは、司会を生業にするようになる。
コメッタ局に移籍してからは徐々に名前が知られるようになり、70年代にレコルデ局に移ると知名度が一気にあがった。この当時の彼の朝の番組での「起きろ。彼に水をかけてやれ」は、ゼーを語るに欠かせない名調子として知られた。
80年代にカピタル局に移籍する頃には「番組リスナーの最も多いラジオ司会者」の一人になっており、その後にガゼッタ局に移籍しても人気を博した。2006年に古巣のレコルデ局に復帰、83歳だった2009年まで番組を続けた。
彼は、ブラジルにおけるセルタネージャの人気向上に貢献した人としても知られている。
死の数カ月前には脳血管障害を煩っていたという。遺体は27日に自宅近くの霊園に埋葬された。