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8月IGP―Mは+0・7%=12カ月の累積は8・89%=今年の家賃上昇は免れない?

賃貸住宅の家賃インフレ調整指数として使われる「総合市場物価指数」(IGP―M)が8月は0・7%だった、と30日付現地各ニュースサイトが報じている。
7月の値は0・51%だったから、今月は0・19%ポイントの上昇だ。今年1月から8月までの累積は6・66%、昨年9月からの12カ月累積は8・89%となった。
IGP―Mは、卸売物価指数(IPA)、消費者物価指数(IPC)、全国建設コスト指数(INCC)を基に算出される。比重はIPA6割、IPC3割、INCC1割だ。
比重が最も重いIPAは1%だった。IPAをさらに細かく見ていくと、「原材料」のトウモロコシが3・68%、鉄鉱石が3・35%、大豆が2・8%と、それぞれ上昇した。原材料ではなく、消費者が生活において使用する物資、自動車やパソコンなどの「最終財」はマイナス0・12%だった。
IGP―M算出のための比重が次に重いIPCの上昇幅は小さく、8月は0・05%。IGP―M算出時に1割分しか影響しないINCCは、8月は0・3%だった。
昨年8月のIGP―M指数は0・1%で、同月締めの12カ月累積はマイナス1・71%のデフレだった。
昨年はIGP―Mがマイナスの時期がしばらく続き、年に1度の家賃増額調整がなかったケースもあった。だが、今年は12カ月間の累積がプラス8・89%となっているため、増額を覚悟する必要がありそうだ。