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米中貿易戦争で漁夫の利か=両国へのブラジル製品の輸出が増大

ブラジルの貿易の中心的役割を担う港の一つ、パラナグア港(Ivan Bueno)
ブラジルの貿易の中心的役割を担う港の一つ、パラナグア港(Ivan Bueno)

 米中貿易戦争は、世界経済に悪影響を及ぼすと見られていたが、これまでのところブラジルにとっては〃漁夫の利〃となっていると、3日付現地紙が報じた。

 ブラジル産業貿易サービス省(Mdic)の調べによると、1月から7月にかけて、ブラジルから米中両国への鉄鋼関連製品、動物性タンパク質関連製品、大豆の輸出量は増大した。

 米中両国間で共に年間5億ドル相当の輸入品の追加関税が決まったことで、輸入相手をブラジルに切り替えたのではとの声が業界関係者からはあがっている。

 1月から7月にかけて、ブラジルから中国への大豆の輸出額は18%増え、果物はほぼ2倍、豚肉はほぼ3倍増になった。

 米国は今年5月末に世界各国に対し、鉄鋼、アルミニウム製品への関税大幅増を宣言。ブラジルは関税こそ免れたが、輸出量上限が設定される事になった。それによると、今年の輸出量は昨年の7%増までが上限だが、1月から7月までに、米国への鉄鋼製品輸出額は38・4%も増加、輸入量も14・2%も増えている。

 ブラジルから米国に輸出される鉄鋼の8割は半製品で、米国企業にとって、原料となるものだ。そのため、米国は先週、米国内業者に対し、量が不足している、または他国が生産していないブラジル製品に限り、制限を超えて輸入する事を認めた。

 各業界からは、自動車、肥料、樹脂、無機化学製品、貨物車両、自動車部品、機械でも、米国や中国への輸出量、輸出額が増大するのではとの期待も上がっている。だが、ブラジル政府関係者からは、輸出増の原因は全て米中貿易摩擦にあると結論付けるのは早計との声も出ている。

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