元ブラジル代表の名ストライカー、ロナウド氏がスペイン一部リーグの古豪「レアル・ヴァジャドリード」の株式の過半数を取得し、実質上チームのオーナーとなったと報じられている。
現役時代はスペインのFCバルセロナ、レアル・マドリッド、イタリアのインテルなどで活躍、ブラジル代表としてもW杯4回出場で優勝2回、準優勝1回、W杯通算15得点を記録。実業家としても珠玉のゴールを決めた格好だ。
ロナウド氏はチームの株式の51%を3千万ユーロ(ブラジル・レアルで約1億4100万レアル、日本円で約39億円)で、前オーナーのカルロス・スアレス氏から購入する事に同意したとスペイン紙は報じている。
3日に正式に次期オーナーとして紹介されたロナウド氏は、「全ての人々にこのチームの一員になってほしい。ファンの人々にも、チームがより強くなるために意見や時には批判もよせて欲しい。チームの未来をみんなで創っていきましょう。ヴァジャドリードが1部に留まり、さらに上に行けるように、皆で夢を見られるように頑張ります。私に期待してください。私たちが団結すれば、このチームを打ち負かすのは簡単な事ではないと確信しています」と第一声を発した。
カルロス・スアレス氏は名目上のチーム会長の座に留まり、ロナウド氏はチームの評議委員会会長となる。ロナウド氏の就任は、他の評議委員たちにも歓迎されている。
スアレス氏も「今日はレアル・ヴァジャドリードにとって記念すべき日。ロナウド氏の評議委員会会長就任で、チームは飛躍のための新たな道標を得た」と述べた。
レアル・ヴァジャドリードはスペイン北部ヴァジャドリード市に本拠を置く、1928年設立の名門チームだ。スペインリーグ1部での優勝経験はないが、2部リーグでは3度優勝している。2000年には日本代表(当時)の城彰二が所属したが、15試合出場2得点と大きな足跡を残すには至らなかった。
2017/18シーズンでは2部リーグで5位となった後、昇格プレーオフを勝ち抜き、4シーズンぶりの1部復帰を決めていた。(3日付グローボ・エスポルテより)