大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)は3日、1日に開催されたアクレ州での集会で、「愚か者には銃をぶっ放て」とマシンガンを撃つジェスチャー付きで言い放った件で、最高裁に訴えられた。4日付現地紙が報じている。
これはボルソナロ氏が2日にアクレ州リオ・ブランコで行った集会での言動によるものだ。同氏はそこで、「アクレ州内の(盲目的にリーダーに従うような)愚か者全てに銃をぶっ放て。そうすれば奴らはここから逃げて行く。奴らはベネズエラに行けばいい」と言い、カメラの三脚をマシンガンに見立て、上空に向けて撃つふりをした。
同氏は7月と8月も立て続けに、子どもに銃の撃ち方を教えるかの行為を行って批判を浴びた。また、労働者党(PT)の女性議員を「強姦の値打ちもない」「バカ野郎」と罵り、既に裁判の被告になっている。
ボルソナロ氏を訴えたのはPTと連立2党で、同氏の行為は脅迫に値するとした。また、(間接的に左派を批判する意味合いを持つ言動により)選挙民を侮辱した罪と犯罪扇動で同氏を捜査することも求めた。3党はボルソナロ氏に対して謝罪も求めている。
最高裁は現在、原住民やキロンボに対する差別発言に基づく、ボルソナロ氏への起訴を受け入れるか否かの審理を行っている最中でもある。