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基礎食料品セット価格=8月は20州都中17市で上昇=「最低限必要な給与」は最低賃金のほぼ4倍

労組間社会経済調査・統計所(Dieese)は5日、8月の基礎食料品セット(セスタ・バジカ)の価格がブラジル国内20の州都中17市で下落したと発表した。
下落幅が大きかったのはリオ・グランデ・ド・スル州都のポルト・アレグレ市(3・5%)、パライバ州都のジョアン・ペッソア市(3・36%)、バイーア州都のサルヴァドール市(3・02%)だった。
20州都中、セスタ・バジカ価格が上昇したのはサンタカタリーナ州都フロリアノポリス市(3・86%)、アマゾナス州都マナウス市(1・41%)、セルジッペ州都アラカジュ市(0・01%)の3市だけだった。
セスタ・バジカの価格が最も高かったのはサンパウロ市(432・81レアル)で、フロリアノポリス市(431・30レ)、ポルト・アレグレ市(419・81レ)、リオ市(417・05レ)が続いた。
反対に最も安かったのはサルヴァドール市(311・92レ)、次にサンルイス市(329・42レ)だった。
価格の変動を直近12カ月の累積で見た場合、20市中、13市でセスタ・バジカの価格は下落した。下落率が最も大きかったのはサンルイス市(6・51%)で、ゴイアニア市(6・29%)、サルヴァドール市(6・08%)などだ。
12カ月累積で価格が上昇したのは7市で、上昇率が高かったのはカンポ・グランデ市(2・70%)、クイアバ市(2・57%)だった。
Dieeseは、20市中セスタ・バジカの価格が最も高かった、サンパウロ市の価格432・81レを基に、労働者1人が、配偶者と2人の子供を養っていくために最低限必要な給与を3636・04レと算出した。これは政府の定める法定最低賃金954レの3・81倍だ。(5日付アジェンシア・ブラジルより)