【既報関連】10日未明にパライバ州州都ジョアン・ペッソアのロメウ・ゴンサウヴェス・アブランテス刑務所(PB1)で起きた、襲撃、脱獄事件に関連し、同州軍警特殊作戦部隊(Bope)が10日夜、刑務所襲撃犯が根城の一つとしていたと思われる家屋を発見した。
PB1襲撃事件は、銀行や現金輸送車襲撃事件を繰り返していた犯罪集団のリーダーら奪回作戦で、重武装の賊、約20人が刑務所の監視塔などを銃撃して警備員らをひるませた上で、正門などを爆破。ロマリオ・ゴメス・シウヴェイラ容疑者のいる房に直行すると、錠前を壊して同容疑者を自由にした。
ロマリオ容疑者は他の囚人らも統率して房の錠前などを壊させたため、計92人が脱獄。92人中、50人は同日午後5時までに再逮捕された。
一方、脱獄者の再逮捕と並行して行われた襲撃犯捜査では、同日午後、ジョアン・ペッソア市内マナイーラ区のフラットに宿泊していた男女10人を逮捕。この宿泊施設では、機関銃を含む6丁の火器が押収された。
警察の捜査は、逮捕者の女性が3カ月前に借りた、市内マンガベイラ8地区の家屋にも及び、軍警第5大隊とBopeが同家屋に踏み込んだ。
この家屋は隔離され、警察犬も導入された。ここでは、麻薬や犯行に使われたと思しき盗難車1台、銃弾、防弾チョッキなどが押収された。
警察は、襲撃の準備に使われた根城はこの他にもある可能性があるとして、さらに捜査を継続している。
警察は、ヘリコプターなども導入して脱獄者再逮捕に務めており、同州と近隣の州を結ぶ道路での検問も行っている。(10、11日付G1サイトなどより)