国家陸路輸送庁(ANTT)が10日、運送会社がトラック輸送の最低料金を下回る額で契約した場合、最大5千レアルの罰金を科す事を提案したと10、11日付現地紙、サイトが報じた。
ANTTは現在、最低料金に関し、広く国民の意見を求めている。前述の罰金徴収は、最低料金に関する規定を確定する前の提案の一つで、罰金額は3千~5千レアルとなる見込みだ。
最低料金については、農業界や工業界などの生産者側から、様々な苦情が出ているが、それにも関わらず、5日付官報で5%調整された。
ANTTは今回の調整に際し、運送会社が最低料金を遵守しているか否かの監視体制も強化すると約束した。同庁によると、調整後初めて迎えた週末は、最低料金以下の契約例が31件摘発されたという。ただし、今回摘発された契約には、罰金は適用されない。
10月9日には公聴会も予定されており、公聴会やサイトへの投稿などで寄せられた提言や疑問は、10月10日までに同庁に集約される。
最低料金改定の影響は、大豆やトウモロコシといった農産物、各種の工業製品まで、広範囲に及ぶ。農産物の場合、大豆は既に収量の8割を輸送し終えているため、監視体制強化と料金改定が最初に影響するのはトウモロコシとなる。トウモロコシは大豆より生産者価格が安いため、輸送費増を嫌って出荷を控える農家も出てくる可能性があり、輸出に影響する事を懸念する声も出始めている。
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