10日、8月に他界した、軍警のジュリアネ・ドス・サントス・ドゥアルテ氏殺害に加担した容疑者の女性が逮捕された。11日付現地紙が報じている。
サンパウロ州保安局によると、逮捕されたのは29歳の女性で、30日間の一時逮捕となる。この女性は、サンパウロ州を本拠とする大型犯罪組織の州都第一コマンド(PCC)構成員で、サンパウロ市南部のパライゾーポリスのファヴェーラでは麻薬密売のリーダーとしても知られている。
ジュリアネ氏は8月6日、サンパウロ市南部のジュルバトゥーバに乗り捨ててあった車のトランクの中で遺体で見つかった。同氏は同月2日、パライゾーポリスのバーで非番の時間を過ごしていたが、携帯電話を盗まれた人物がいたため、軍警だと名乗って、犯人を探そうとした。だが、その直後にバーに侵入した覆面姿の男たちに軍警であることを気取られ、そのまま誘拐されていた。
市警では、この女性がジュリアネ氏殺害を命じたと見ている。また、同容疑者逮捕の前に、ジュリアネ氏のバイクを乗り捨てた男性など、2人の容疑者を逮捕している。