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ブラジル地理統計院=穀物の収量予想を下方修正=今年は昨年比6・2%減に

機械化された大規模農場(参考画像、Arquivo/Agência Brasil)

機械化された大規模農場(参考画像、Arquivo/Agência Brasil)

 地理統計院(IBGE)が11日、今年8回目となる穀物の収量予想を発表したが、前回予想を0・4%下方修正しており、17年比では6・2%の減収となる見込みと同日付現地紙サイトが報じた。
 IBGEによると、18年1月から12月の穀物、豆類、脂肪種子の生産量は、17年より6・2%(1480万トン)減の2億2580万トンと予想されている。この数字は、前月発表の数字より0・4%(100万トン)少ない。
 また、全体の作付面積は昨年比15万9800ヘクタール少ない、6100万ヘクタールとなる見込みだ。
 前回予想より収量減と予想されているものの代表は、3・2%(180万トン)減と見られている第2期のトウモロコシだ。減産は第1期(夏)分の収穫の遅れと、雨で作付けが遅れた事が原因だ。通年の収量の68%を占める第2期のトウモロコシは、昨年比19・6%の減産と見られている。今年のトウモロコシ全体の収量は、新記録を更新した昨年より18・6%減の8100万トンとなる見込みだ。
 これに対し、大豆は昨年比1・6%増の1億1680万トンと見込まれており、昨年更新した新記録を再度更新する見込みだ。
 大豆以外で昨年より増産と見られているのは、小麦(38・6%)と棉(24・7%)だ。
 他方、昨年より減産と見られているのは、トウモロコシと、米(5・3%)、フェイジョン(1・3%)だ。
 穀物や豆類、脂肪種子の主な生産州は、全国の収量の26・6%を占めるマット・グロッソ州、15・8%を占めるパラナ州、14・8%を占めるリオ・グランデ・ド・スル州で、これら3州だけで全体の57・2%に及ぶ。
 地域別に見ると、北東部は昨年比9・9%の増産となる見込みだが、それ以外は、中西部が6・3%、南部が4・8%、南東部が4・8%、北部が1・6%、各々、減産と予想されている。
 なお、IBGEは、穀物や脂肪種子以外の重要な作物についても収量予想を出している。主なものでは、サトウキビが昨年比0・2%の減産となる見込みに。バナナも昨年比で7%の収量減と見られている。
 また、ジャガイモが昨年比11・3%、トマトが同0・2%、キャサバ(マンジョッカ)が3・5%、減産となる見込みだ。果物も、オレンジが昨年比8・6%、ブドウも同14%の減産となると見られている。
 ただし、コーヒー(カフェ)については、昨年比24・2%の増産が見込まれているという。