武蔵野大学(東京都江東区有明、西本照真学長)は10日、サンパウロ州立総合大学(USP)と学術協力協定を締結した。南米地域での協定校としては初。
同学は1924年に女子学院として創立し、1997年までは文学部のみの女子単科大学だった。その後に学部、大学院等を次々に設置し、04年に全学部男女共学化。来年4月迄には9学部18学科、10大学院研究科、10大学院研究科、20研究所・センターを擁するまでになるなど、20年間で総合大学に発展してきた。
協定締結のために来伯した池田眞朗副学長(慶応大学名誉教授)によれば、14年に同学法学部創設記念シンポジウムで講演した二宮正人弁護士(USP法学部教授)が橋渡し役となって、今回の協定締結に到った。
池田副学長は「日本で最も成長著しく新しい大学である本学と、南米で最も伝統あるサンパウロ大学。その両大学が協定を結ぶことに意義がある。これにより日本とブラジルの新しい関係の展開に寄与すれば」と期待を語った。
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東京五輪パラリンピックのメイン会場となる有明に位置する武蔵野大学。会期中は大会参加国、地域の事前キャンプや参加選手などをもてなす「ホストタウン」に登録されている全国自治体が参加する、「ホストタウンハウス」が有明キャンパス校舎で催されることが決定しているという。同学は、2024年の創立100周年に向け、一層の国際化を図っている。外国人留学生が日本での大学入学準備のために通う日本語別科に加え、日本語を専門的に学ぶ日本語コミュニケーション学科など、珍しいコースも準備されているよう。