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《ブラジル》7月の経済活動指数は前月比0・57%増=今年の累積では1・19%増

 中銀が17日に、7月の経済活動指数(IBC―Br)は6月比で0・57%アップし、2カ月連続の上昇を記録したと発表した。
 同日付現地紙サイトによると、5月のIBC―Brは、トラックストの影響で前月より3・35%低下したが、6月は前月比で3・42%、7月は同0・57%高くなった。
 今年に入ってからの累積では1・19%高くなり、7月までの直近12カ月の累積は1・46%高となった。また、昨年同月比では、2・56%高となっているが、景気回復は期待されていたペースで進んでいない。
 今回発表されたIBC―Brは、18、19日の通貨政策委員会(Copom)で経済基本金利(Selic)を決める際の資料とされる。
 現在のSelicは年6・5%で、ブラジル史上最低だ。市場関係者の間では、今回もSelicは据え置きとの見方が強いようだが、2019年末までには年8%に引き上げられると見られている。
 なお、IBC―Brは地理統計院(IBGE)が発表する国内総生産(GDP)を先取り予測する役割を持っており、農業と工業、サービス、税収を基に算出される。ただ、GDPは全ての分野の数字を基に算出されるため、両者の数値は必ずしも一致しない。
 14日締め、17日発表の経済動向調査フォーカスでは、今年のGDPは1・36%、2019年のGDPは2・5%の成長と見られている。
 今年のGDPの成長見込みは、7日締めの1・40%より下方修正されている。