歌手の中平マリコさんが企画した芸能イベント『さあ~始めよう』の第4回目が2日に開催され、中平さん、文協の上辻照子副会長、中島エドアルド事務局長が報告のために来社した。同イベントは文協文化ホール改修工事の資金援助を募っていて、今回は5万764レアルが集まった。
コロニアの各芸能団体が舞台上でコラボレーションするのが特徴の同イベント。今年は日本舞踊と安来節どじょうすくいなど異色の組み合わせもあった。出演者も協力券を購入していて、皆で文化ホールの完成を目指している。
中平さんは「回を重ねる毎にパワーアップしている。出演者の皆さんは1回やった演目をやりたがらない。プロフェッショナルの気持ちだ」と熱く語る。「『日本からきたマリコが頑張っているのに私たちが頑張らなくてどうするの』と言うのを聞いて、ぐっと来ました」と話す。
これまでに比べて来場者が少なく、集まった金額も最小となった。ただ、地方日系団体からの寄付金など、当日来場できなかった人からの支援もあった。
中平さんは「寄付してくださった方から『今後も続けてほしい』という応援の声をたくさんいただいた。本当にありがたい」と謝意を述べた。
文協の上辻副会長は「中平さんは日本人ながら開拓精神を私たちに伝えている。寄付してくださった皆さんと中平さんの思いをしっかりと受け止め、文化ホールを完成させ次の世代に残したい」と話した。
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