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《ブラジル》アウキミンが大統領選二極化に激しく抵抗=「どっちが勝ってもベ国化」と警告=中道訴え、両極を激しく攻撃=討論会ではハダジが標的に

20日のアウキミン氏(Ciete Silvério)
20日のアウキミン氏(Ciete Silvério)

 民主社会党(PSDB)のジェラウド・アウキミン氏が、大統領選が極右候補のジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)とフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)の二極化の様相を見せはじめたことに強く警鐘を鳴らし、対抗する姿勢を強めている。21日付現地紙が報じている。

 アウキミン氏はかねてからボルソナロ氏への批判を展開していたが、21日に放送された同氏の政見放送は、これまで以上に痛烈なものだった。
 まず冒頭で、昨日付本紙でも報じた、ボルソナロ氏の財相に予定されている経済評論家パウロ・ゲデス氏が、国民に不人気で2007年に議会でも廃案となっていた金融取引暫定納付金(通称、小切手税、CPMF)の復活を念頭に置いていることを痛烈に批判した。
 また、極左のニコラス・マドゥーロ大統領の独裁政権下での経済破綻や国民の国外脱出が問題となっているベネズエラにも言及。先代大統領のウゴ・チャヴェス氏(2013年没)がPTの親玉、ルーラ元大統領と懇意だったことに加え、極右路線のはずのボルソナロ氏が1999年当事、チャヴェス氏のことを「南米社会の希望」として褒め称えていたことも伝えた。
 CPMFの件は、アウキミン氏以外にも、ハダジ氏やマリーナ・シウヴァ氏(REDE)、シロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)といった他候補も20日のうちに批判した。
 ボルソナロ氏はCPMFの件を、「増税は決してしないのがモットー。放送にだまされるな」と批判した。これに伴い、ゲデス氏が投資家たちとの間で予定していた会合をキャンセルする事態も生じた。
 また、PSDBの重鎮のカルドーゾ元大統領も20日に声明を発表し、「ブラジル社会は今、〃急進的すぎるヴィジョン〃と〃極端な解決策〃の二項対立で進みつつある」とし、「唯一の解決策はバランス感覚を持った中道の人たちがこの流れを食い止めることだ」と語った。同氏は「このあまりに馬鹿げた世の流れを食い止めるための時間はまだある」と訴えた。
 一方、20日夜、アパレシーダ局で行われた大統領候補による討論会では、ハダジ氏が攻撃対象となった。攻撃したのはアウキミン氏とエンリケ・メイレレス氏(民主運動・MDB)で、「テメル政権を招いたのはPT政権だ」「ブラジル経済を壊したのはジウマ政権だ」と批判した。
 また、入院中で不参加だったボルソナロ氏も、マリーナ氏らからの批判の対象となっていた。

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