サンパウロ市地下鉄やパウリスタ都電公社(CPTM)の車内や駅内での強盗や窃盗の増加傾向が続いていると、21日付現地紙が報じている。
サンパウロ市地下鉄側が発表したところによると、2018年1月から6月にかけての地下鉄とCPTMでの強盗や窃盗による被害件数は、窃盗1594件、強盗245件の計1839件だったという。
これは、昨年の同期に記録した1741件より5・6%増えている。
16年上半期の発生件数は15年上半期より6・7%減ったが、17年上半期は16年上半期より18・9%増えており、2年連続での増加となった。
こうした犯罪が増えている理由としては、電車の利用者が携帯電話でのメッセージやネットに気を取られ、不注意になっていることなどがあげられている。
専門家によると、「現在、駅の構内には多数の監視カメラが設置されているため、犯人を特定することは以前より簡単になっている」というが、「駅内での強盗や窃盗を本格的に減少させるためには、市警の捜査をより徹底させる必要がある」と語っている。