サンパウロ州スザノ市で24日夜、機関銃で武装した強盗団が現金輸送車を襲撃し、現金と武器を奪って逃走する事件が起きた。
事件が起きたのは24日午後7時半頃で、同市内を走る、サントス方面行きの環状線の車線を封鎖した強盗団が、現金輸送車を襲撃した。
強盗団は現金輸送車の警備員らと銃撃戦を展開した後、警備員らを路肩に連れ出し、爆発物を用意すると、少なくとも2回、爆薬を用いて扉を破壊。現金と、警備員が所持していた銃2丁を奪って逃げた。
警察によると、現金輸送車の扉は、爆発の勢いで6メートル先まで吹き飛ばされていたという。
現金輸送会社Protegeは、スザノ市内で同社所有の現金輸送車が襲われた事を認めたものの、奪われた現金がいくらだったかは明らかにしていない。
事件当時、複数の車が環状線を走っており、トラックの運転手が破片で軽傷を負った。別の車も被弾したが、運転手にはケガはなかった。
強盗団による車線封鎖と事件後の鑑識作業などは未明まで続き、渋滞は7キロに及んだ。車線封鎖は未明に解除され、スザノ市の警察署が調書などを作成した。同市の警察署が行った捜査の報告書は、サンパウロ市にある組織犯罪捜査課(Deic)に送られる。Deicでは、同種の犯罪との関連性などを確かめる作業も行われる。(25日付G1サイトより)