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アルゼンチン=25日にゼネスト敢行=マクリ政権では昨年から4度目

現政権になって最初に起きたゼネストの一コマ(17/04/06、CTA de los Trabajadores)

現政権になって最初に起きたゼネストの一コマ(17/04/06、CTA de los Trabajadores)

 アルゼンチンで25日、36時間のゼネストが始まり、銀行や商業、学校などが全て閉まり、航空も機能停止状態となった。同日付現地サイトが報じている。
 このゼネストは、マクリシオ・マクリ大統領がニューヨークの国連総会に出席している隙を縫って行われたものだ。
 このストでは、同日だけで1500万人に影響が出ていると見られている。普段は車でごった返すブエノスアイレスも、25日は車もほとんどなく、閑散とした状況だ。
 また、航空機が機能を止めてしまったため、ブラジルでもリオのトム・ジョビン空港やサンパウロ州のグアルーリョス空港で、同国行きの国際便がキャンセルされた。
 同国はここ数年、経済的な苦境が続いており、現在のインフレ率は40%を超えている。現政権に対するゼネストは、昨年4月と12月、今年6月に続く4度目だ。
 アルゼンチンは現在、国際通貨基金(IMF)と、50億ドルの追加支援を求めて交渉中だが、同日は3カ月前に就任したばかりで交渉役のルイス・カプート中銀総裁が辞任。後任は財務省経済政策局のギド・サンドレリス氏となる見込みだ。