26日夜、リオ市北部のリオ・コンプリード区で、強盗に銃を突きつけられた10歳の息子を助けようとした調理師のフランシスコ・ヴィラマル・ペレスさんが、家族の面前で射殺される事件が起きた。
妻のコンセイソン・ヴェラス・ドス・サントスさんによると、ペレスさんの息子が近所の店先で携帯電話のゲームを楽しんでいたところ、強盗が来て、頭に銃を突きつけると「携帯電話をよこせ。よこさなければ撃つぞ」と言ったという。
これを見たペレスさんが息子を助けようとしたところ、強盗が顔面に向けて銃を発射した。ペレスさんは駆けつけた警官の手でリオ市中央部の病院に運ばれたが、病院側は救急外来の通路にしばらく放置されていたという。
ペレスさんの娘の一人は、病院は安定した状態と知らせてきたのに、その4時間後にはペレスさんは亡くなったと知らせてきたという。
病院側の説明では、ペレスさんが運び込まれたのは午後10時4分で、外科医が最初に対応したが、執刀した時点では既に、大量の血が気道に流れ込んで気道が詰まり、重体だった。この時点で脳神経外科医も手術に参加し、ペレスさんの体には点滴や酸素救急などの管がつながれた。必要な措置は全てとられたが、心肺停止が起き、蘇生措置の甲斐もなく、27日午前1時24分に死亡が確認されたという。(27日付G1サイトより)
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