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今年の山本喜誉司賞が決定=養鶏の伊藤悟、栗の雨貝久両氏

伊藤さん

伊藤さん

雨貝さん

雨貝さん

 山本喜誉司賞選考委員会の長井邦夫委員長と常広アルフレッド副委員長が25日に来社し、第48回同賞の受賞者二人を発表した。
 一人は伊藤悟(さとし)さん。1936年1月11日に広島県で生まれ、18歳の時、54年に親戚に呼び寄せられる。サントアンドレー市で採卵養鶏に務め始め、その後、独立してスマレー市に移って「グランジャ・スマレー」を創業した。米国の技術を導入し、鶏糞の処理、養鶏業の集約化や自動化を図って200万羽養鶏を実現、先駆的な事業者となった。6月28日に亡くなっていた。

常広副委員長、長井委員長

常広副委員長、長井委員長

 雨貝久(あまがいひさし)さんは1937年2月1日生まれ、茨城県出身。56年に19歳で渡伯した。栗の生産日本一の茨城県出身であることから、和栗の品種ブラジル導入に尽力し、当地における栽培技術の確立、栗の選別機と加工に関する開発を続けてきた。銀寄、森早稲、筑波、利平、伊吹、紫峰、人丸、丹沢、有馬、国見などの栽培をしている。
 表彰式は11月9日に文協貴賓室で行われる予定。