国家原油庁(ANP)が28日に岩塩層下の油田の競売の開札を行い、総額68億レアルの落札謝礼金を受け取る事になったと同日付現地紙・サイトが報じた。
岩塩層下の油田の入札は現政権では最後で、リオ州沖のサントス堆積盆地にある油田三つとカンポス堆積盆地にある油田一つが対象となった。
1100・19平方キロのサトゥルノは、シェルとシェブロンが半額ずつ出資したコンソーシアムが落札。落札謝礼金は31億2500万レアルで、採掘した原油から上がる利益から開発費と採掘費を差し引いた余剰金の70・20%を政府に支払うと約束した。この比率は、ANPが提示した最低比率の3倍(300・23%)だった。
サトゥルノの隣で453・48平方キロのチタンは、エクソン・モービルとQPIのコンソーシアムが落札。両社の出資比率は64%対36%で、落札謝礼金は31億2500万レアル。政府には余剰金の23・49%(ANP提示比率の146・48%)を支払う約束をしている。
1183・68平方キロのパウ・ブラジルは、BPエネジーとエコペルロル、CNOOCペトロレウムのコンソーシアムが落札した。落札謝礼金は5億レアルで、余剰金からは、ANP提示比率の157・01%にあたる63・79%を支払う事になっている。
127・15平方キロのタルタルーガ・ヴェルデ南西部は、ペトロブラスが落札。落札謝礼金は7千万レアルで、余剰金の10・01%を払う。この比率はANPの提示比率そのものだ。
最初の3区画は各々、二つのコンソーシアムが入札したが、タルタルーガの入札者はペトロブラスのみだった。
今回の入札は、27日に行われたエレトロブラス関連の入札に続いて行われた。27日の入札は風力発電関連のプロジェクトと送電事業に関するもので、入札対象18件中11件の落札と、期待を下回る結果に終った。落札謝礼金も、当初期待されていた31億レアルを大幅に下回る13億レアルに止まった。
なお、市場では、10月に選ばれる次期大統領次第で、国内の主要空港の運営権委譲のための入札停止や規模縮小を懸念する声があり、空港関連の入札の年内実施を求める動きも出ている。