トカンチンス州で1日と2日に、選挙絡みの不正な金と見られる大金を所持または移送しようとしていたとして、2組の告発が行われた。
1、2日付現地紙サイトによると、同州警察はアラグアイナ市で1日午後、50万レアルをカバンに詰めて銀行から出た男性を尋問し、逮捕した。この男性は、同州州議のオリント・ネット氏の兄弟のルイス・オリント・デ・オリヴェイラ氏で、祖母の口座から引き出した金で牛を買うと答えたが、売り手の名前を答えられなかった。
州議の補佐官は、「ルイス氏は弁護士で、選挙活動には関わっていない」としたが、市警は選挙用の不正な資金と見て同氏を逮捕した。連警に連行された同氏は、事情聴取後に釈放された。
また、2日朝、州道50号線のパウマス~ポルト・ナシオナル間の検問で、100万レアル超が入ったカバンを持った乗客2人を乗せたタクシーが引っかかった。乗客らは金の出所を知らず、選挙絡みの不正な資金の可能性ありとみなした軍警が、身柄を拘束した。乗客と運転手はパウマス市にある連警に連行されたが、運転手は同日午後、事情聴取後に釈放された。
また、タクシーの乗客らを乗せるためにパウマス市で待機していた小型機の操縦士も連警に連行されたが、操縦士は乗客と荷物を運ぶ事を頼まれただけで、不正とは無縁と見られている。