12都府県の日本企業25社が製品を展示する『ジャパンこだわりデザイン展』が、3~5日の午前10時から午後7時まで、ジャパンハウス(Av. Paulista, 52)の展示場で開催されている。JETROサンパウロ事務所(大久保敦所長)主催。2日夜に開会式が行われ、招待客ら約20人が集まった。
開会挨拶に立った大久保所長は同展の開催に喜びを述べた。また、「前回の展示会では当地販売が決定した製品もあった。引き続き日本の中小企業の中南米進出を支援していきたい」と語り、本展示会の成功を期待した。
展示はブラジルの輸入業者の確保、ブラジルでの店頭販売の実現と販売数の拡大を目的としている。筆ペンやトイレ、調理器具、こけしなど人気のものからから芝生グッズや育毛剤、シャンプーなど幅広い。
来場したゲイリー・グオさん(33)はリベルダーデ区の生活用品店「天満屋」を経営している。グオさんは、ののじ株式会社(神奈川県)が出展した食材をワッフル状に削れる「ワッフルピーラー」について、「展示の中で一番気に入った。見たことがない製品。削れ方もおもしろい」と語った。
前田ナオミさん(62、二世)と田中アケミさん(25、三世)は株式会社タナカレムノス(富山県)のアルミ製アイスクリームスプーンを指差し、「ブラジルに輸入されれば買いたい」と好感触を示した。前田さんは「家族がたくさんアイスを食べるので、家に欲しい」と笑顔を見せた。
同展示会を担当するJETROの辻本希世さん(36、千葉)は展示品について「ブラジルの輸入の条件にあうものを、サンパウロ市を中心に人気の分野から集めた。日用品から伝統工芸品まで揃っているので、是非お越しください」と呼びかけた。
一般人も入場可能。輸入業者は来場時間を連絡すれば個人対応が可能となる。問合せは、JETROの辻本さん、または金子サンドラさん(11・3141・0788/sao-fair@jetro.go.jp)まで。
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JETROの『ジャパンこだわりデザイン展』に参加する企業の中には、100年の歴史を持ち日本を代表する万年筆メーカーのプラチナ万年筆株式会社(東京都)や、120年余りも京都人形の製造を行なう株式会社木村桜士堂(京都府)など、日本の各分野を代表するような企業も出展。木村桜士堂は今回、墨を使ってデザインした洋服を展示している。次回の訪日の買い物リストを作るため、見に行ってみてはいかが? 文房具は試し書きも可能。