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《ブラジル》麻疹の感染者1935人に=連邦直轄区でも患者を確認

予防接種を受ける子供(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

予防接種を受ける子供(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 保健省が3日、1日現在の麻疹(はしか)感染者は1935人に増えたと発表した。
 州別の患者数は、アマゾナス1525人、ロライマ330人、サンパウロ3人、リオ18人、リオ・グランデ・ド・スル33人、ロンドニア3人、ペルナンブコ4人、パラー14人、連邦直轄区1人、セルジッペ4人となっている。
 アマゾナス州では7873人、ロライマ州では101人が、感染の疑いがあって、検査の結果を待っているという。
 また、麻疹による死者は、ロライマ州4人(ベネズエラ人3人とブラジル人1人)、アマゾナス州4人(全員がブラジル人)、パラー州2人(ベネズエラ人と先住民1人ずつ)の計10人にふえている。
 アマゾナス州とロライマ州での流行を受けて、8月に始まった予防接種キャンペーンは、3日現在で、実施率が97・7%に達した。この予防接種キャンペーンは1歳以上から5歳未満までの子供が対象で、急性灰白髄炎(ポリオ)と並行して行われた。ポリオの予防接種実施率は97・9%に達した。3日現在で両方の予防接種実施率が95%を超えた州は15州に達したという。
 なお、連邦直轄区の保健局は4日、同区で唯一の麻疹感染患者は、16歳の青年で、7月にアマゾナス州マナウス市に旅行した際に感染、発症したが、治療後に退院許可を得て帰宅した。だが、症状が治まらないため、再度受診し、治療と検査を受けたという。
 青年は、麻疹の予防接種を2度受けていたが、予防接種を受けても免疫が出来ないタイプだったらしく、現在は完治している。麻疹の場合、予防接種を受けても免疫が出来ない人が5%いるという。(3、4日付アジェンシア・ブラジルより)