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《ブラジル》ダッタフォーリャ調査で7割が民主政治希望=この半年間で数値が急増

 ダッタフォーリャの最新調査によると、国民の約7割が民主政治を最良の統治方法だと考えていることがわかり、この数値が過去最高を記録したと、5日付フォーリャ紙が報じている。
 これは3、4日に全国389市、1万930人を対象に行った調査の結果だ。それによると「民主主義が最良の統治」と考えている人が69%、「軍政の方がよい」と考えている人が12%、「どちらも変わらない」が13%だった。
 ダッタフォーリャでは1989年の選挙以来欠かさず、この質問を行い続けているが、「民主主義が最良」の69%という数字は、過去最高だったという。
 興味深いのは、今年の4月に行った調査では、この数字が56%まで落ち、「軍政の方がよい」とした人が17%いたことだ。この半年間で、この数値が大きく動いたことになる。
 内訳で見てみると、軍隊出身のジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)の支持者では、22%が軍事政権を支持と、平均を倍近く上回っているのが特徴だ。
 同氏の支持者でも、64%の人は民主政治を望んでいる。
 一方、それがフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)になると、軍政を望む人はわずか6%で、平均値を超える77%の人が民主政治を望んでいる。
 だが、ハダジ氏が自身の公約でも求めている、「民主主義を強化する」ことを目的とした憲法委員会の設立について、ジアス・トフォリ最高裁長官は「30年にわたって国民の基準であり続けているものに対して、そのようなものを新たに作る必要はない」と牽制している。
 ブラジルのメディアではこのところ、ブラジルの軍政時代やファシズムやナチス、ネオナチに関する特集が多く組まれている。