全国商業連合(CNC)が4日、今年の子供日商戦の売上は、昨年比1・5%増の74億レアルとの予想を発表したと5日付エスタード紙が報じた。予想通りなら、今年の同商戦の伸び率は昨年より1%ポイント小さくなり、過去17年間で最小となるという。
子供の日商戦は歳末商戦の前哨戦で、その伸び率は、種々の商品を製造する会社にとっても大切な意味を持つ。
今年の売上は、玩具、衣類、菓子など、子供の日に良く売れる品やサービス計11種の価格の変動を、9月までの12カ月間観察して算出した。価格の変動幅は2・4%で、01年の4・3%以来の低率だった。
CNC主任エコノミストのファビオ・ベンテス氏は、今年は価格変動幅が小さく、政策金利も低いが、失業率が高止まりし、負債を抱える家庭も多いため、売上の伸びは鈍いという。また、分割払いを利用者の割合が増えるとも見ている。
また、5月下旬に起きたトラックストの影響はまだ大きく、4月までの車や建築資材も含めた拡大小売売上は昨年比8%台の伸びだったが、5月以降は伸び率が半分に落ちたという。
ベンテス氏によると、選挙日程も子供の日の売上に影響するが、割引などが容易に行えるスーパーまたはハイパーマーケットは3・3%程度伸びる見込みだという。