サンパウロ州知事選の世論調査で、現知事のマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)が上位2人に肉薄し始め、混戦模様になりつつあると5日付現地紙が報じている。
サンパウロ州の知事選では、前サンパウロ市市長のジョアン・ドリア氏(民主社会党・PSDB)と、サンパウロ州工業連盟(FIESP)会長のパウロ・スカッフィ氏(民主運動・MDB)という、事前から知名度の高い2人が抜きつ抜かれつの接戦を演じているが、4日発表のダッタフォーリャの調査ではドリア氏が26%でリードし、スカッフィ氏が支持率を下げて22%になった。
だが、ここに来て、これまでは10%前後だったフランサ氏の支持率が16%に伸びている。スカッフィ氏は正式に名前を挙げ、ドリア氏は「反労働者党(PT)」という表現で、大統領選でジャイール・ボルソナロ氏を推す構えを見せている。それに対し、左派寄りの票がフランサ氏に流れることが考えられるため、予断は許さなくなっている。
すでに一次投票での勝利は起きない状況だが、現時点では、スカッフィ氏がドリア、フランサ両氏に決戦投票で勝つことが予想され、ドリア氏対フランサ氏だと引き分けとの予想になっている。
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